地球の物理的次元と人間の意識的次元の関係性について

昨今のスピリチュアル界隈では、地球の次元上昇(アセンション)の話で持ちきりなのですが、そもそも次元とは何なのか?

我々が住んでいる地球は、3次元空間(3 Dimension)に時間軸(t)という概念が加わり、4次元の世界と言います。

そして、人より優位に立つ為にマウントを取ろうとする際、「お前とは、次元が違うのだよ。」という言葉が使われるように、意識を語る上でも次元という言葉が使われます。

なので、地球の物理的次元の上昇と共に、そこに住む人間の意識的次元が合わなくなるので、「それに合わせて意識的次元も上げて、ポジティブで軽やかに生きていきましょうね。」というのがスピリチュアル界隈の人達が声高に叫んでいる理由で、その人達のことをライトワーカーと呼びます。

では、地球の物理的次元と人間の意識的次元が合わなくなるとどうなるのか?

都市伝説などで騒がれているAIのシンギュラティーや陰謀論のような世界観(設定)では、人類滅亡といったシナリオなのでしょうが、そこから感じる感情(波動=電磁波)はネガティブなもので、まるで恐怖心を煽って高額なパワーストーンを販売している霊感商法的な違和感を感じます。

ディープラーニングという自動学習の仕組みが実装され、いくらAI技術が発展したとは言え、ハードウェアの故障やヒューマンエラー(人為的ミス)、もしくはプログラムのバグや意図的に悪意あるソースコードの実装がない限り、AIが人類を滅亡させるというのは無理で、ましてやAIが意識(感情)を持つというのは理論上破綻しています。

勿論、昨今のコロナ騒動で人の価値観が変わり、政府等に対する不審感から陰謀論のような概念を信じたくなる国民感情は解ります。

このように、ポジティブな方向(光)へ進む人間とネガティブな方向(闇)へ進む人間に分かれることを2極化と言います。

しかし、二元論の観点から、光が存在しなければ闇は存在し得ず逆もまた然りで、対比対象がなければどちらの価値観も認識することが出来ません。

どちらか一方に傾倒するのではなく、両極の価値観を併せ持って初めて深い理解が生まれるものだと思います。

要するにバランスが重要、つまり、中立というフラットな視点が重要なのだと思います。

私も、都市伝説や怪談、サイコスリラー系の映画、ハードコアな音楽など重苦しくネガティブなものはエンターテインメントとして好きです。

このように2極化は嗜好の問題であって、優劣の問題ではありません。

どうしても言葉の定義、便宜上、高次元・低次元という言葉を使わざるを得ず、1、2、3、4,5と数字が増えていくので高次元と呼び、高=優・低=劣という意味ではありません。

かなり前置きが長くなりましたが、地球の物理的次元と人間の意識的次元の関係性を、数秘の数字の持つ意味を鍵(ヒント)に解析しようと思います。

 

●1次元(意識的)

数秘の1の持つ意味の図に当てはめて考えると、私という意識(主観)のみが存在し、そこには対比対象が存在しません。

地球の物理的次元として捉えると点です。

1D  = w = x

(D=次元、w=世界・地球、x=私)

 

●2次元(意識的)

数秘の2の持つ意味の図に当てはめて考えると、私という意識(主観)に対して、相手の意識という比較対象が現れました。

地球の物理的次元として捉えると線です。

2D = w = x + y

(D=次元、w=世界・地球、x=私、y=相手)

 

●3次元(意識的)

数秘の3の持つ意味の図に当てはめて考えると、私という意識(主観)と対比対象である相手の意識に加え、第三者(他者)の意識が現れました。

ここで初めて世間体、つまり常識という価値観が発生するのだと思います。

地球の物理的次元として捉えると3次元空間で、この時点で時間軸(t)の概念を加えて今の4次元空間と捉えても良いかも知れません。

3D = w = x + y + z(+ t)

(D=次元、w=世界・地球、x=私、y=相手、z=第三者・他者、t=時間軸)

 

●4次元(意識的)

数秘の4の持つ意味の図に当てはめて考えると、私という意識(主観)と対比対象である相手の意識、第三者(他者)の意識に加え、更に第三者(他者)の意識が現れました。

そして、数秘の5の持つ意味の図に当てはめて考えると、私という意識(主観)と第三者(他者)の意識のみで構成されており、言わば海外など見知らぬ土地へ旅行した時と同じような状況だと思います。

つまり、自分の価値観(常識)が通用しない状況だと思います。

そして、数秘の6〜8の持つ意味の図が表しているのは、どんどん第三者(他者)の意識が増えていくにつれ、私の意識(主観)が繋がっている世界と私の意識(主観)が繋がっていない第三者(他者)の意識だけで構成された世界が交差したり離れたりと、まるで現代の複雑な社会構造のように見て取れます。

地球の物理的次元として捉えると時間軸(t)の概念も加えて、今の4次元空間と捉えられます。

※ ここから数秘の数字と次元の数字のズレが生じるので、注意が必要です。

4D = w = x + y + z + z’ + ・・・ + z””’ + t

(D=次元、w=世界・地球、x=私、y=相手、z=第三者・他者、z’=別の第三者・他者、t=時間軸)

 

●5次元(意識的)

数秘の9の持つ意味の図に当てはめて考えると、私という意識(主観)がどのノードとも繋がりを持たず、第三者(他者)の意識で構成された世界から完全に切り離されています。

数秘の5の持つ意味の図に当てはめて考えた時と似ていますが、違うのは私という意識(主観)が第三者(他者)の意識で構成された世界に内包されておらず、完全に離れたところにあるという点です。

つまり、これが何を表すかのと言いますと、客観(俯瞰)です。

今までは、相手との比較や他者との繋がりでの中で主観的に自意識を確認していたのですが、意識的5次元の世界では自意識を客観的(俯瞰)に捉えるようになるということです。

そして、地球の4次元から5次元への物理的次元上昇に伴い、人間の意識的次元を5次元に上昇させるというのは、この客観(俯瞰)=神の視点が重要になるということだと思います。

5D = w = x’ + y + z + z’ + ・・・ + z””” + t

(D=次元、w=世界・地球、x’=私(客観的意識)、y=相手、z=第三者・他者、z’=別の第三者・他者、t=時間軸)

 

ここから更に、意識的6次元以上の世界を解析してみようと思います。

5次元意識で客観的意識を獲得した「私」(x’)は同様に客観的意識を獲得した相手(y’)と繋がります。

数秘の2の持つ意味の図にまた戻ることになります。

ここで違うのは、「私」と「相手」の双方の意識が主観的な意識から、客観的な意識に変わっているということです。

これが意識的6次元の世界です。

そして、意識的7次元の世界は、数秘の3の持つ意味の図と同様に、「第三者(他者)」(z’)が現れます。

これも意識的6次元の世界と同様に、第三者(他者)は客観的な意識です。

こうやって構築された全てのプレイヤーが客観的な意識である世界は、どのような世界なのでしょうか?

それは、今の主観的な意識で構築された世界と対比すれば一目瞭然だと思います。

主観的(自分中心的視点)の今の世界は、承認欲求に依存する競争社会、そして、所有物に豊かさを求めるような物質至上主義、つまり、スピリチュアルの世界で言われる「地の時代」です。

そして、全てのプレイヤーが客観的な意識である意識的5次元の世界は、他者との比較をすることなく自分の価値観(自分軸)を互いに尊重し自分らしく生きられる世界=精神至上主義、つまり、スピリチュアルの世界で言われる「風の時代」です。

そして、地球の物理的次元は、特に今までと同様に目に見えた変化は起こらないと思います。

人間の意識的次元の上昇に伴い、シェアリングの価値観や科学技術の発展などが進み、社会システムは大幅に変わると思いますが、人間が物理的に肉体を持って存在する限り、地球の物理的次元は精神性優位にはなりますが、根本的な物理的原則は変わらないと思います。

なので、4次元意識を持ったままこの地球に存在することは可能だと思います。

こう考えると、全ての整合性がとれて納得がいきます。

しかし、まだ疑問が残ります。

数秘の数字のように繰り返されるのであれば、7次元以上の世界も存在するのではないだろうか?

しかし、4次元(もしくは3次元)の世界で現れた時間軸(t)という概念に相当する新たな概念が生まれないと、7次元から8次元への上昇が成立しません。

仮に、ブラックボックスとして時間軸(t)という概念に相当する新たな概念(t’)が現れたとしても、また同じように繰り返し「t”」という概念が必要になります。

こうやって考えると際限なく繰り返されることが想定され、無限ループに陥ります。

この無限ループは、人間の輪廻転生の概念と何か関係があるのかも知れませんが、死者から話を聞く訳にもいかず、今の科学では解明できません。

なので、今のところ解析できた物理的7次元の世界を目指して、意識的次元を7次元に上昇させることが賢明だと思います。

この自由で理想的な物理的かつ意識的7次元の世界のことを「LIFESTAGE 7.0」と定義したいと思います。