「コンプレッサーのドライ/ウェットを組み合わせたサウンドメイキング」
多くの楽器で音量が大きいのはアタック部分。
この部分がコンプレッサーによる圧縮の対象範囲となる。
しかし、このアタック部分を低減させると、音抜けが悪くなってしまうため、「サウンドが前に出てこない」「サウンドが暗くなる」などの弊害が出てくる。
この問題を解決するのが「パラレルコンプレッション」(ニューヨークコンプレッション)というテクニック。
コンプレッサーが適用されたサウンド(Wet)と、元々のサウンド(Dry)をミックスすることで、サウンドを繊細にコントロールすることができる。
「パラレルコンプレッションの適用方法」
・コンプレッサーを適用するトラックを複製する。
・片方のトラックへコンプレッサーを適用しWetとして使用する。
※ コンプレッサーを強めに適用することがポイント。
・Attack:早めに設定し、しっかりピークを抑える。
・Release:早めに設定し、余韻を強調する。
・Ratio:圧縮比率を高めに設定。
・Threshold:コンプレッサーが深くかかるよう低めに設定。
・コンプレッサーを適用していないトラック(Dry)とのバランスをとっていく。
・Wetを上げていくと、太くラウドなサウンドになっていく。
・Dryを上げていくと、よりナチュラルな感じに仕上がる。