トラックにダブリング効果を与えるプラグイン。
トラックに厚みを与える、オケにトラックを馴染ませる、音像を左右に広げるなど様々な効果を与えることができる。
「プラグインの種類」
[Doubler2 / Doubler4]
対象トラックに対して、音を重ねることができる数。
重ねる数が多いほど、厚みのあるサウンドになるが、輪郭がぼやける傾向もある。
「オケに馴染ませたい」or「タイトに聴かせたい」といった用途に合わせた選択が必要。
[Doubler(mono)/ Doubler(mono/stereo)]
「mono/stereo」を選択すると、Doubler以降の処理がステレオとなる。
重ねるサウンド(Voice)の定位(Pan)を調整することができるようになり、ワイドな音像とすることも可能。
「mono」を選択すると全てのVoiceが同じ定位になるため、タイトで勢いのあるサウンドとなる。
※ Cubaseではモノラルトラックに「mono/stereo」をインサートしても、ステレオ処理にはならない。
※ モノラル音源にステレオ効果を適用したい場合、ステレオトラックにオーディオを配置する、あるいは一旦ステレオのグループチャンネルにルーティングする必要がある。
「使い方」
左端の各色ボタンをクリックすることで、Direct(原音)/ Voiceそれぞれのサウンドを、オン/オフさせることができる。
各Voiceについては、Directに対してどのような変化をつけるか、パラメーターを調整することが出来る。
DoublerのVoiceにのみEQを適用できる。
<Gain>
音量をコントロール。
Directと各Voiceのバランスをとる。
<Pan>
左右の定位を決定。
音像の広がり具合を調整。
<Delay>
発音のタイミングをms(ミリ秒)単位で遅らせる。
あまり遅くすると、ディレイ(やまびこ効果)となってしまう。
ダブル効果を得たい場合は、低めに設定。
<Fdbk>
Voiceを繰り返す際の比率(≒繰り返し回数)を決定。
通常のダブル効果を得たい場合は「0」。
<Oct>
Voiceの音程を1オクターブ下げる。
ユニゾンでサウンドを太くする等の効果を狙うことができる。
<Detune>
サウンドのピッチを変化させて再生させることで、ダブル効果のニュアンスをコントロールする。
セント単位(100で1半音)で調整が可能だが、あまり値を大きくすると不協和音になるため注意が必要。
<Depth/Rate>
サウンドのピッチに揺らぎを与えます。
・Depth:ピッチが変化する幅。
・Rate:変化する速さ。
※ 薄くかければ、コーラスのようなエフェクト効果を得ることが出来る。