Waves HReverbの使い方

「プラグインの選択」

・H-Reverb long:6秒以上のリバーブタイムを使用時に選択。(CPU負荷大)
・H-Reverb Stereo:通常時に選択。
・H-Reverb 5.0:サラウンド時に選択。
・H-Reverb 5.1:サラウンド時に選択。

 

 

「基本的な設定フロー」

・REVERB TIME:リバーブタイム。
・EE SELECT:ERタイプ。(1/2/3/4/5/6/7/8/9/10)
・Size:空間の大きさ。
・ER/Tail:ER/Tailのバランス。

※ ER(Early Refrection:初期反射音):リバーブのキャラクターを決める重要な要素。

※ Tail:後部残響音。

※ 適宜、ER/Tailいずれかに振り切ったり、Wet=100%にしたりしてモニターする。

 

 

「Build Up、Pre Delayの調整と特殊効果」

・Build Up[s]:Tailの立ち上がり。

※ 0.1秒以下は、自然な残響効果。

※ 0.5秒〜2秒といった長い設定も可能で、リバースリバーブのような効果も狙える。

※ 右端の「REVERSE」ボタンで簡単にTailを反転させることも可能(リバースリバーブ)。

・Pre Delay

通常のms単位の調整に加え、「SYNC」ボタンでテンポシンクさせることが出来る。
音符単位で調整すれば、リバーブによる独特のグルーブを生成することも可能。

 

 

「Tailのエンヴェロープ調整」

Tailのビジュアル表示に配置された各ポイントをドラッグすることにより、エンヴェロープを自在に形作ることが出来る。
通常あり得ないアタックを強調したタイトなTailを作ることも可能。
Tailのエンヴェロープを平坦で短い形にすれば、ゲートリバーブ効果を手早く作ることができる。

 

 

「拡張コントロール」

Expandボタンで表示。

 

 

「EQとDAMPINGによる音作り」

・ERは、高域1バンドで処理が可能。(白い線と白い点)

・Tailは4バンドで各々EQ処理が可能。(青い線)

・ベル型の2バンド(LoBell、HiBell)では、Qも調整可能。

・DAMPINGは、LoとHi各々で帯域とレシオを設定し、リバーブタイムを調整可能。

※ Ratioを上げる → REVERB TIMEは、長くなる。
※ Ratioを下げる → REVERB TIMEは、短くなる。

 

 

「Densityによるリバーブ密度の調整」

・Density:リバーブ(Tail)の残響の密度。

※ 100%は、濃密でスムーズなリバーブとなり、数値が減るにつれてエコーに近い響きとなる。

 

 

「INPUT ECHOESによる調整と特殊効果」

NPUT ECHOESをONにすると、入力された音声から、テンポシンクするエコーを生成する。
ドライとリバーブ(Tailのみ)のエコーそれぞれを、独立してミックスすることができる。
適度に混ぜればリバーブに厚みを与え、極端に混ぜれば特殊効果を得ることも可能。

・Type:テンポシンクするエコーのタイミングを設定。
・Descrete:入力された音そのまま(ドライ)のエコー音量を設定。
・Diffused:生成されたリバーブ(Tailのみ)によるエコーの音量を設定。

 

 

「OUTPUT ECHOESによる空間の調整」

OUTPUT ECHOESは、ドライ・ウェット(ER/Tail)全ての音からエコーを生成する。
各パラメーターの調整によって 音場の広さや特性をコントロールできる。

・Amount:エコーの音量を設定。
・Size:エコーの間隔を調整。
・Tone:エコーの周波数特性(明るさ)を調整。(左:暗い、右:明るい)

 

 

「DYNAMICSセクション」

DYNAMICSセクションは、リバーブにコンプをかけられるだけでなく、ディエッサーやダッカーとしても機能する。
ディエッサー(DeEss)は、リバーブの高域のみを抑え、ダッカー(Duck)は、ドライの信号をサイドチェインして、リバーブにコンプをかける。

・Mode:Comp/DeEss/Duck
・Thresh:エフェクトがかかる音量のしきい値を設定。
・Recovery[ms]:Comp/Duckモード時のリリースタイム。
・Range:DeEssモード時に、ゲインリダクションの下限値を設定。

※ DeEss:リバーブの高域のみを抑える。

※ Duck:ドライの信号をサイドチェインして、リバーブにコンプをかける。(原音が強い → リバーブが弱い、原音が弱い → リバーブが強い)

 

 

「GLOBALセクション」

GLOBALセクションでは、DriveツマミやAnalog/Digitalスイッチにより、往年のヴィンテージハードウェアを通したかのような質感を再現できる。

・Drive:ハードウェアのデジタルリバーブに、最大入力した時の効果を再現。(サチュレーション効果)

・Analog/Digital:往年のヴィンテージハードウェアを通したかのような質感を再現。(プリセット参照)

※ 推奨プリセット:「Fabrizio Piazzini」→「Acoustic Guitar」。

 

 

「エフェクトとプリセット」

エンヴェローブやLFOを使ったレゾナントフィルターや、フランジャー的な効果も得られるモジュレーション等、多彩なエフェクトが盛り込まれている。

 

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