「PuigChildとは」
実機の真空管コンプレッサー(Fairchild 670)がモデル。
アナログ感を足す用途はもちろん、左右を分けてコンプを掛けたり、MS処理にも使える万能コンプレッサー。
生音やオーケストラ、劇伴とも相性が良い。
「実機(Fairchild 670)の音について」
Fairchildは、真空管を使用しているので、現在主流のトランジスタ式に比べて出音は角が無く、丸く暖かいつぶれ方をするのが特徴。
抜けの良い「カツカツ」音よりも「ドンドン」と鳴る音が強調され音圧と勢いが増す。
「電源スイッチについて」
<電源のON-OFFスイッチ>
メインスイッチがONになっていると電球が点灯し、コンプがかかる状態になる。
OFFにすると機能しないので注意。
<電源の周波数切替>
「60Hz」や「50Hz」、「OFF」と書かれたスイッチは、電源の周波数を切り替えるもので、周波数に応じたノイズが加えられる。
OFFにするとノイズは付加されない。
「ゲインリダクションメーターについて」
ゲインリダクションメーターは、ステレオ用のプラグインでは上下に2つ付いており、それぞれのゲインリダクション(何dB圧縮されているのか)が表示される。
このメーターが振れていないときは、コンプが機能していないので「INPUT GAIN」を上げる。
・上のメーター:Left
・下のメーター:Right
「左右のリンクスイッチについて」
リンクスイッチでは、ステレオ音源の左右を別々に操作したり、左右とセンターに分けてコンプを掛けるモードに切り替えることがでる。
・LINKED:左右がリンクしていて、上段のつまみだけで全て設定するモード。(初期設定値)
・LEFT/RIGHT:上段でステレオのLeft、下段でRightのコンプ設定をするモード。
・LAT/VER:上段でセンター、下段でサイドのコンプ設定をするモード。(MSモード)
「INPUT GAIN について」
コンプレッサーに通す音の量を調節する。
元の音が大きすぎたり小さすぎる場合は、ここで音量を調整する。
リンクスイッチが「LINKED」になっている場合は、上のノブだけを使用する。
「THRESHOLDの設定」
スレッショルドを調整してどの程度圧縮するかを決める。
もしスレッショルドが最小にも関わらず圧縮されている場合は、元の音が大きすぎるので「INPUT GAIN」を下げて調整する。
リンクスイッチが「LINKED」の場合は、上のノブだけを使用する。
「アタックタイムとリリースタイムについて」
アタックタイムとリリースタイムは、予め決められた組み合わせ(6パターン)から選んで使用する。
<アタックタイムとリリースタイムのパターン>
・モード1:アタックタイム = 0.2ms、リリースタイム = 0.3s
・モード2:アタックタイム = 0.2ms、リリースタイム = 0.8s
・モード3:アタックタイム = 0.4ms、リリースタイム = 2s
・モード4:アタックタイム = 0.4ms、リリースタイム = 5s
・モード5:アタックタイム = 0.4ms、リリースタイム = 自動 2~10s
・モード6:アタックタイム = 0.2ms、リリースタイム = 自動 0.8~10s
「OUTPUTについて」
OUTPUTツマミは、最終的な音量調整に使用する。
コンプによって圧縮されて小さくなった分の音量だけ上げたりなど補正程度に使用する。