「Renaissance compressorとは」
・暖かく緩やかなつぶれかたをするコンプレッサー。
・Kneeがかなりゆるめの設定で固定されているので、柔らかめの太い音作りが得意。
・Electroモードではゲインリダクションが3dB未満の時リリースタイムが速くなり、ゲインリダクションが3以上になるとリリースタイムが遅くなってレベラーのように動作する。
・Optモードに切り替えると、光学式コンプとして使える。
・ARC（Auto Release Control）を使うと、リリースタイムを自動で設定してくれる。
・warmボタンをONにすると、低域に倍音を付加して温かみを与える。
・smoothでは、サウンドをできるだけオリジナルのまま保って圧縮する。
・エキスパンダーとしても使える。
デジタルコンプレッサーとビンテージコンプレッサーの機能を併せ持つコンプレッサーで、用途によってそれらの機能を使い分けられるところが魅力的。
WAVESのC1コンプレッサーやL1マキシマイザーの技術、そしてL2から搭載されたARC（自動リリース）の技術を合わせて作られている。
・Kneeはゆるめの設定。
Kneeの設定値が、かなり緩やかに作られているのでカツっとした音作りはやや苦手で、柔らかく図太い音を作ったり、ダイナミックレンジをゆるやかに潰して整えるのが得意。
・２つのコンプモードから選択できる。
レベラーのようにしっかり動作するElectroモードと、やわらかい光学式のOptモードの２つがあって、目的に合わせて選べる。
・ARC（Auto Release Control）機能。
自動でリリースタイムを最適に設定してくれる。
・warmモードとsmoothモードを選べる。
warmモードでは、低域に倍音を付加することで、より圧縮量が増えて温かみのある音が作れる。
smoothモードでは、味付けを一切行わず、できるだけオリジナルの音質に保って圧縮を行う。
・エキスパンダーとしても使える。
ある音量よりも小さい音を圧縮して、さらに小さくするエキスパンダーの機能も付いている。
無音部分のノイズを除去したい場合などに役立つ機能。
「コンプモードの設定」
Electroモードでは、ゲインリダクションが3dB未満の時リリースタイムが速くなって、ゲインリダクションが3dB以上になるとリリースタイムが遅くなるという性質があるので、音圧を上げるのに適している。
Optoモードでは、反対でゲインリダクションが3dB未満の時にリリースタイムが遅くなって、3dB以上になると速くなっていくので、音をより自然に圧縮したい場合に適している。
ランプ部分をクリックすることで、モードを切り替えることができる。
初期状態では、Electroに設定されている。
・Electro：デジタルコンプで、オーバーした音にはしっかりとコンプが掛かるモード。
・Opto：ビンテージの光学式コンプレッサーモード。
「warmとsmoothの設定」
warmモードでは、低音域のみに倍音を付加することによって低音域の圧縮量が増え、温かみのある独特の音色になる。
オリジナルのサウンドを保ったまま圧縮をしたい場合には、smoothモードを選択。
ランプ部分をクリックすることで、モードを切り替えることができる。
初期状態では、warmに設定されている。
・warm：低音域に倍音を付加して温かみを加える。
・smooth：なるべく元の状態を保ったまま圧縮する。
「ARCモードのON/OFF」
標準状態でON（黄色ランプ）になっている。
マニュアルでリリースタイムを設定したい場合は、OFF（青色ランプ）に設定する。
ランプ部分をクリックすることで、モードを切り替えることができる。
「スレッショルドの設定」
左側「Thresh」と書かれたフェーダーで調節する。
コンプレッサーでは、ある音量よりも大きな音を圧縮する仕組みになっているが、その音量を決める。
初期状態では、0になっているので、少しずつ下げて調節していく。
「レシオの設定」
スレッショルドを超えた音を、どのくらいの割合で圧縮するのかを設定する。
設定値は「1：◯」の◯の部分を数値で設定する。
通常コンプレッサーとして設定する場合は、フェーダーを下げて設定する。
「エキスパンダーとして使う方法」
レシオのフェーダーを上げた場合、コンプレッサーではなくエキスパンダーとして作動する。
エキスパンダーとは、ある音量よりも小さい音を圧縮してさらに小さくする機能で、無音部分のノイズを除去したい場合などに役立つ。
「アタックタイム」
リリースタイムは自動で設定されるが、アタックタイムは自分で設定する必要がある。
ms（ミリ秒）単位で設定することができる。
アタックタイムの速さによって、出力される音が大きく変わる。
「リリースタイム」
ms（ミリ秒）単位で設定することができる。
ARCをOFFにしている場合は、ここで設定した値がリリースタイムになる。
「ゲインリダクションメーター」
何dB分圧縮されているのか表示される。
このメーターを見ながら、圧縮が行われているか、圧縮されすぎていないかなどを確認しつつ、各パラメーターの調整をしていく。
「GAINの設定」
最終的な出力音量を調整できる。
コンプレッサーで圧縮すると、その分音量が小さくなるので、最終的にGAINで持ち上げる。