ホロスコープの基礎

ホロスコープは、次の4つの要素から成り立っています。

「天体・感受点」

天体は、月、水星、金星、太陽、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星のことで、ホロスコープを読み解くうえで、いちばんポイントになるもの。
感受点は、アセンダント(ASC)、エムシー(MC)のような点星点や、ハウスの境界の位置のような計算上の位置、小惑星など、天体でないものを含めた総称。
感受点には通常、出生、進行、経過の三種類がある。


「星座(サイン)」

星座(サイン)は、日頃「12星座」と呼んでいるものですが、これは実際の夜空の星座とは異なります。
太陽の通り道である黄道(360度)を理論上、30度ずつ均等に12分割したもので、天体の住所番地のようなものです。
ふだんは「12星座(せいざ)」と言うことが多いと思いますが、正しくは「黄道12宮」というもので、占星学では「せいざ」ではなく「サイン」と呼んでいます。


「ハウス」

ハウスは、天体が活動する場所や分野。
12星座(サイン)と同様に、12のハウスに分かれています。
ハウスは、1と7、2と8、3と9というように、正反対の位置にあるハウス同士は、お互いに補完し合う関係になるので、セットで考えるとわかりやすいでしょう。


「アスペクト」

アスペクト(座相)は、天体(感受点)と天体(感受点)の間で形成する特定の角度のこと。
天体はアスペクトをつくることによって特徴を発揮し、あるいはアスペクトをつくっている相手の天体の性質を取り込むことで、新しい意味を生むこともあるのです。


ホロスコープには、大きく分けて以下の3種類があります。

「出生図(ネイタル)」

その人が生まれた瞬間の天体の配置をあらわしたもの。
その人の資質がわかる。
ただし、プログレスやトランシット(トランジット)による天体の動きによるタイミングが来るまでは、実際の事象としてはあらわれないこともある。


進行図(プログレス)」

その人が生まれてからの時間の流れをあらわしたもので、一日一年法、1度一年法、ソーラーアーク法などいくつかの方法がある。
体内時計と言われるように、そのときに関心があること、何に取り組みたいか、立ち位置などがわかる。


「経過図(トランシット・トランジット)」

判断したい時期の実際の天体の位置をあらわしたもので、外部的な影響を読み取ることができる。
現実の天体の運行に即したものなので、物事が現実化する引き金になり、公転速度の遅い天体ほど、影響力が強くなるといわれる。
この3つは「三重円」という「ホロスコープ」であらわされ、内側から出生図、進行図、経過図となっています。
出生図から自分が持って生まれた資質や傾向、可能性などを読み解き、進行図や経過図と組み合わせることでどの時期にどんなことが起こるのか、あるいはどんなことをすればいいのかの時期予測ができるようになります。

※ ホロスコープは、こちらのサイトで作成できます。(無料)

http://www.horoscope-tarot.net/

例)

「出生図(ネイタル)」

horoscope-natal

aspect-natal

data-natal


進行図(プログレス)」

horoscope-progress

aspect-progress

data-progress


「経過図(トランシット・トランジット)」

horoscope-transit

aspect-transit

data-transit

掲載元:ARI占星学総合研究所

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