Waves Paz Analyzerの使い方

PAZ Analyzerとは」

通した音を劣化させること無く、リアルアイムに近い速さで分析結果を表示することのできるアナライザー。

・周波数:周波数ごとの音量レベルを分析。
・ステレオポジション:左右の広がりがどのくらいあるかを分析。
・全体のレベル:全体の音量をRMSまたはピークで分析。

 

「周波数ウィンドウ」

周波数ごとの音量をdBで確認。

Zoom:周波数を拡大/縮小表示。

拡大することで、下のメモリも細かく表示されるようになり、EQやディエッサーなどの調整がしやすくなる。

Navigate:ウィンドウの移動。

ウィンドウを拡大して一部分しか表示されなくなった時、見たい箇所までウィンドウを移動できる。

Reset Zoom:拡大/縮小のリセット。

 

「ステレオポジションディスプレイ」

再生されている音の広がり方と音量を表示。
主に中央の青い部分でステレオの広がりを確認。
左右の赤色の部分は位相のズレた音が表示される。

位相のズレが多いと音の打ち消し合いや、うねりが生じる原因にもなるので、効果的に聴こえる範囲内に収まるよう調整する。

 

LF resolution

LF resLow Frequency resolution):低周波の解像度

250Hz未満の周波数に対してどのくらい細かく分析するか、Q(バンドの数と幅)を設定できる。

設定値は「40Hz」、「20Hz」、「10Hz」が設定可能で、数字が小さいほど詳細に分析を行う。

初期設定は、40Hz

250Hz以上の周波数では、Q10Hzに固定されている。

 

PEAKRMSを選択してメーターに表示する」

Detect:全てのメーターに表示する値をPEAKまたはRMSへ選択する。

PEAK:音量の最大値をdBで表示、RMS:人間の聴感上で何dBに聴こえるかを表示。

 

Response

Response値の役割は、PEAKモードとRMSモードで変わる。

PEAKモードのとき:値はメーターが0に戻るまでのリリースタイムになる。
RMSモードのとき:値はRMSのエネルギーが平均化されるまでの時間になる。

RMSモードでは、聴感上のエネルギーは時間とともに平均化されて表示される。(人間は同じ大きさの音を長時間聴いていると音量に慣れて変化を感じにくくなるという性質があるため)

 

L/Rまたはステレオ表示を切り替え」

Show:ステレオをまとめて表示するか、L/Rに分けて表示するかを選択。

「黄色=L」、「水色=R」のチャンネルを表す。

 

Freezeボタンについて」

ある瞬間の波形を分析したい場合、「Freeze」ボタンを押すと、押したタイミングの波形がずっと表示されたままになる。
フリーズを解除したい場合は、もう一度ボタンを押すと解除できる。

 

「ピークの検出」

Peak Hold:ピークを表示(オレンジ色のライン)
Clear:ピーク表示のリセット。

再生が終わった後に、どの周波数が一番大きいか確認できる。

 

Weightについて」

Weightなしの場合>

通常使用する設定で、一般的な音量が表示。


Weightありの場合>

dBA」、「dBB」、「dBC」の3種類。
ノイズの測定やラウドネス(聴感上)の測定に使用。
聴感上では、低音はあまり聴こえない音として扱われるので、モードによって低音域の表示が削られる。
ノイズやラウドネス測定には、dBAが一番適している。

 

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