共感覚(音が色で見える感覚)と脳内イメージの視覚化の科学的解析

私は幼少の頃より、特異な感覚に悩まされてきました。

その感覚というのは、音が色で見える感覚、いわゆる共感覚と、脳内でイメージした映像が視覚で認識される感覚です。

前者の共感覚は、私のような音が色としても認識される色聴だけでなく、文字や数字にも色を認識する色字という共感覚も存在するようで、この感覚を訴える者も多数存在するので、さほど特異な感覚では無いのかも知れません。

しかし、後者の脳内イメージの視覚化を訴える者は、今まで私以外で1人しか確認できず、極めて稀な感覚なのかも知れません。

まず、この2つの感覚がどのようなものか説明しますと、1つ目の音が色で見える共感覚は、目の前にある物を視覚で認識するのとは違い、音を聴くと色のついた雲のような変幻自在なイメージが脳内で認識されます。

例えるなら、目を瞑っても今まで目で見ていた景色を脳内で再現しているような感覚で色のついた雲のようなイメージが見えます。

そして、脳内イメージの視覚化については、逆で、脳内でイメージした映像がAR(拡張現実)のように視覚で認識される感覚です。

勿論、現実を認識しているので、目の前の景色も見えていますが、そこにホログラムのように脳内でイメージした映像が現れます。

初めは、幻視や霊障も疑いましたが、明らかに違うのが自らの意思で映像を作り出しているという点です。

つまり、自分自身が好む好まないを問わず、見ようとしている映像を意図的に作り出して見ていて、それも理解しているのです。

例えば、幼少の頃、夜トイレで用を足していると便器から白い手が現れて(幼少の頃は汲取式のトイレでしたので)恐怖に怯えるといった感じで、見たら嫌だなぁと思うものが目の前に現れていました。

大体ネガティブなイメージしか想像しないので、見たくないものが多く、ずっと悩まされてきました。

そして、この長年の悩みを科学的に解析できたので、ここに記述していこうと思います。

 

まず、視覚や聴覚はどのようなメカニズムで映像や音を認識しているのか?ということに着目しました。

全容は未だ解明されていないようですが、大まかに説明すると視覚は、目がセンサーの役割を果たし、そこで認識した映像情報(可視光線)を電気信号(脳内での神経伝達物質は化学信号)として脳へと伝達して映像を認識しており、聴覚も同様に耳がセンサーの役割を果たし、音を空気の振動として捉え、その振動情報を電気信号に変換して脳へと伝達して音を認識しています。

それでは、映像(可視光線)や音、電気信号とはどのような原理なのか?という疑問が湧いてきます。

まず、可視光線は人の目に光として感じる波長範囲の電磁波で周波数で表せます。

そして、音は言わずもがな空気の振動であり、その振動は波で表され、音の三要素である大きさ・音程・音色はそれぞれ、大きさ=波の幅の大きさ、音程=波の数量、いわゆる周波数で表され、音色=波形、いわゆる正弦波・短径波・三角波・のこぎり派と呼ばれるシンセサイザーの音色作りには欠かせないものです。

そして、電気信号は大きく分けると電波と電磁波に別れ、電波は電磁波に内包されており電磁波のうち特定の周波数帯のことを電波と呼んでいるだけなので、電気信号=電磁波と捉えて良いでしょう。

電磁波と聞くと、放射線など危険なイメージを連想しますが、皆さんの大好きなWiFiも電磁波の一種で、WiFi電波の周波数帯の1つである2.4GHz帯は電子レンジのそれと同じです。

 

つまり、視覚も聴覚も情報を電磁波(周波数)で認識しているということになります。

という事は、私の音が色で見える色聴の共感覚は、本来、聴覚だけで認識される周波数を脳に伝達する経路の中、何らかのトラブルで視覚で認識した周波数として誤認識、そして、脳内イメージの視覚化は、脳内でイメージした映像=周波数が可逆的に視覚で認識した周波数として誤認識された結果なのではないか?という仮説が立てられます。

さすがに、専門家ではないのでトラブルの原因までは解明できませんが、音程の違いで認識する色の違いが発生するのもこれでおおよそ説明が可能ですし、幻視や霊障のそれとは違い、明らかに自分の脳内でイメージした映像がAR(拡張現実)の如く目前に現れたかのような感覚に襲われるのも説明ができます。

そして、一時期、意識高い系の人達の中で騒がれていたゾーンの概念や、成功法則や自己啓発などの書籍に一様に書かれている思考の現実化という概念も、この解析結果で説明できると思います。

脳内で思考・イメージした情報は、電気信号なので物質として存在し、例え目に見えない形状であっても物質として存在する限りは、氷が溶けて水になり、水が気化して水蒸気となる状態変化のように、思考=電気信号も何らかの条件で状態変化をして物体・状態として現れるのも理論上間違いではないと思います。

以下に、可視光線と音の周波数についてまとめて、今回の解析レポートは終わりにします。

 

<可視光線>

・紫・・・・周波数=680 – 790THz

・青・・・・周波数=620 – 680THz

・水色・・・周波数=600 – 620THz

・緑・・・・周波数=530 – 600THz

・黄・・・・周波数=510 – 530THz

・橙色・・・周波数=480 – 510THz

・赤・・・・周波数=405 – 480THz

 

<音程の周波数(12平均律)>

・C = 261.626Hz

・C# = 277.183Hz

・D = 293.665Hz

・D# = 311.127Hz

・E = 329.628Hz

・F = 349.228Hz

・F# = 369.994Hz

・G = 391.995Hz

・G# = 415.305Hz

・A = 440.000Hz

・A# = 466.164Hz

・B = 493.883Hz

※ 音は、オクターブが上がると「A3=440Hz」→「A4=880Hz」となるので、日本でのギターのチューニングの基準である「A3=440Hz」の設定で記述しています。