「甲」
・五行:木(青)
・陰陽:陽の木=木の兄(きのえ)
・季節:春
・方位:東
・自然物に置き換えると:樹木、建築用材
<甲木参天(こうぼくさんてん)>
・解釈:陽の木の甲は、天に向かって高く伸びていく質をもつ。
・性情:自立的、意思が強い、年齢を重ねることで良さが出る、実直、曲がったことが嫌い。
「乙」
・五行:木(青)
・陰陽:陰の木=木の弟(きのと)
・季節:春
・方位:東
・自然物に置き換えると:草木、穀物や果実
<乙木雖柔(おつぼくすいじゅう)>
・解釈:陰の木の乙は、柔らかくて、曲げても折れないしなやかな質をもつ。
・性情:多面性、柔軟性、協調的、浅く広い、集団の中で良さが出る。
「丙」
・五行:火(赤)
・陰陽:陽の木=火の兄(ひのえ)
・季節:夏
・方位:南
・自然物に置き換えると:太陽
<丙火猛烈(へいかもうれつ)>
・解釈:陽の火の丙は、太陽の光や激しく燃え盛る炎のような火の質をもつ。
・性情:自主的、自己中心的、公明正大、明るく温かい。
「丁」
・五行:火(赤)
・陰陽:陰の木=火の弟(ひのと)
・季節:夏
・方位:南
・自然物に置き換えると:ろうそくや照明
<丁火柔中(ていかじゅうちゅう)>
・解釈:陽の火の丁は、囲炉裏の火やろうそくの火のように、穏やかな質を持つ。
・性情:不安感、孤独性、変化しやすい、周囲を巻き込む。
「戊」
・五行:土(黄)
・陰陽:陽の土=土の兄(つちのえ)
・季節:土用
・方位:中央
・自然物に置き換えると:山岳や堤防
<戊土固重(ほどこじゅう)>
・解釈:陽の土の戊は、山岳や堤防のように、重く、どっしりとした質をもつ。
・性情:不動、どっしりして周囲の目標になる、実績、信頼。
「己」
・五行:土(黄)
・陰陽:陰の土=土の弟(つちのと)
・季節:土用
・方位:中央
・自然物に置き換えると:田園、平地
<己土卑湿(きどひしつ)>
・解釈:陰の土の己は、田園などのような、養分を蓄えた畑の土の質をもつ。
・性情:内面に複雑さをもつ、庶民的、バランス感覚にすぐれる。
「庚」
・五行:金(白)
・陰陽:陽の金=金の兄(かのえ)
・季節:秋
・方位:西
・自然物に置き換えると:刀剣、鉄鋼
<庚金帯殺(こうきんたいさつ)>
・解釈:陽の金の庚は、刀剣などの金属のように、物事を一刀両断に断ち切る質をもつ。
・性情:曖昧さを嫌う、潔い、ストレート、合理主義、行動的。
「辛」
・五行:金(白)
・陰陽:陰の金=金の弟(かのと)
・季節:秋
・方位:西
・自然物に置き換えると:宝石、貴金属
<辛金軟弱(しんきんなんじゃく)>
・解釈:陰の金の辛は、宝石のように傷つきやすい繊細な質をもつ。
・性情:受動的、美意識が高い、優越意識、高いプライド。
「壬」
・五行:水(黒)
・陰陽:陽の水=水の兄(みずのえ)
・季節:冬
・方位:北
・自然物に置き換えると:海、湖、大河
<壬水通河(じんすいつうが)>
・解釈: 陽の水の壬は、大河や大海のように、物事を循環させる質をもつ。
・性情:スケールが大きい、流動的、自由闊達、神秘性。
「癸」
・五行:水(黒)
・陰陽:陰の水=水の弟(みずのと)
・季節:冬
・方位:北
・自然物に置き換えると:雨露、川、飲料水
<癸水至弱(きすいしじゃく)>
・解釈: 陰の水の癸は、雨粒や露のように、大地に浸透し、生物を潤す質をもつ。
・性情:静けさ、クール、寄せ集める、方円の器に従う、目立たない努力。