「子」
増える、慈しむの意味で、種が土の中で育まれる状態を表す。
万物の始まりも意味する。
「丑」
まだまっすぐに伸びきれず、紐のように巻きついた状態だが、育ち始めた種が大きくなろうと力を蓄えていることも表す。
「寅」
うごめくの意味。
種子がようやく地上に芽を出そうと、うごめいている状態を表す。
「卯」
双葉の象形。
やっと地上に芽を出したものの、まだ根が浅く、しっかりしていない不安定さが残る状態。
「辰」
双葉が若葉になって揺れ動きながら成長していく様を表す。
「巳」
止むの意味で、蛇がカマ首を持ち上げた姿を表す。
若葉が盛んに成長し、頂点に達する直前で静止した状態を示す。
「午」
さからう、つきあたるの意味。
草木の成長が盛りと衰えの境目である状態を表す。
「未」
見えず、暗しの意味。
花が実になろうとしているが、まだ実が見えない状態を表す。
「申」
呻くの意味をもつ。
木の実が形づいてきて食べられる一歩手前まできているが、味がいまひとつつかない、苦しい状態を表す。
「酉」
醸すの意味をもつ。
木の実が完熟する、実りの季節を表す。
「戌」
保つ、守るの意味をもつ。
種の保存のために滅びゆくものを守るところで、収穫したものを納め、守る状態を表す。
「亥」
閉ざすの意味をもつ。
草木の種子が地中にもぐり、春の発芽への準備を行っている状態を表す。