・LA-2Aよりも小型の後継機 LA-3Aがモデル。
・LA-2Aと同じT4減衰器を使用した光学式のコンプレッサー。
・内部にトランジスタを採用しているため音に対する反応(アタック)が早い。
・ノブの基本的な使い方はLA-2Aとほぼ同じ。
「LA-2Aとの比較」
LA-2A |
LA-3A |
|
光学減衰器 |
T4光学減衰器を使用 |
T4光学減衰器を使用 |
内蔵装置 |
真空管 |
トランジスタ |
アタックの速さ |
ゆっくり |
はやい |
音の雰囲気 |
やわらかい |
硬い |
おすすめの用途 |
ゆったりとした曲で、ストリングスなどのダイナミックレンジを整える用途。 |
テンポの早いダンス楽曲などのダイナミックレンジを整えつつ音圧を上げる用途。 |
本体のサイズ |
真空管のため大きい |
トランジスタで小型化 |
開発順序 |
元祖 |
新型 |
製品のグレード |
高級モデル |
コスパ重視のモデル |
「CLA-3Aの使い方」
<Compress/Limitの切り替え>
・コンプレッサーモード:(レシオ 3:1)のコンプレッサーとして機能。
・リミッターモード:(レシオ 100:1)のリミッターとして機能。
※ リミッターは∞:1ではないため、CLA-2A単体ではピークオーバーしてしまう場合があるので注意。
<Gainコントール>
アウトプットレベルを調整する。
出力音量を決めるノブで、圧縮量には影響しない。
もし、メーターでピークオーバーを示す赤色のランプが点灯してしまった場合は「Gain」を下げて調整する。
※ 赤色ランプはクリックするとリセットされる。
<Peak Reduction>
コンプレッションレベル(圧縮量)を調整する。(スレッショルドのような役割。)
<HiFreq>
・HIFREQ:1kHZ以上の周波数を優先的に圧縮。
HiFREQ側に振ると、低域に対するコンプレッサーの感度が弱まり、全体の圧縮量も減る。
ツマミを調整する事で、ローの空気感を含みすぎたボーカルなどのアタック感や抜けが保たれる。
・FLAT:低音域まで圧縮
FLAT側に振ると、全周波数帯域に対して均等にコンプが適用される。
※ HiFreqはディエッサーとして使用する際に設定する。
<ANALOG>
ノイズシミュレーター。
使用する電源の周波数(「50Hz」「60Hz」)を設定して、周波数に応じたノイズを加えることができる。
※ CLA-2Aを複数トラックに使用していると、ノイズが徐々に大きくなって目立つので、ノイズが気になるようであればOFFにする。
<VU DISPLAY>
メーターの表示を確認したいパラメーターに切り替える。
・INPUT:入力される値。
・GR:ゲインリダクション。
・OUTPUT:出力される量。
※ メーターのピークオーバーを示す赤色のランプが点灯してしまった場合は、一度「OUTPUT」を表示してオーバーしないようにGAINを調節する。